憲法・教育

ゆきとどいた高校教育をすすめるために

公立高校はどうなるの?

山城地域で二つの高校がなくなる!

昨年五月、教育委員会は山城地域の高校再編について、「城南・西宇治と八幡・南八幡の統合」を突然発表しました。現在一二校ある府立高校を一〇校にしようとするものです。

「自分の学校がなくなることを、なぜ新聞で知るのか」「教育委員会は直接私たちに説明してほしい」統合対象校の生徒はこんな疑問の声をあげています。なぜ統廃合なのか、多くの人が納得できないまま統廃合がすすめられようとしているのです。

「入試改革の先進」という山城地域では、二年前の入試制度の大幅な変更で、子どもや父母の中に混乱が続いています。「入試改革」を府下全域に広め、高校の格差を拡大するなど、大きな問題点が指摘されています。

なぜ八学級が「適正規模」なの?

教育委員会は、「学校規模の適正化・適性配置をすすめる」との考えで、全日制は四〇人学級のままで「八学級程度」として、山城地域以外でも高校再編・統廃合計画を検討することを明らかにしました。この考えだと、京都の府立高校では三〇人学級は永久に実現できません。さらに定時制・通信制の再編、北部の分校統廃合も考えています。

子どもたちや父母・府民の声を聞かない府立高校つぶし、これで本当にいいのでしょうか。

高校でも三〇人学級を!

生徒たちがしっかりとした学力を身につけ、それぞれの個性を豊かに伸ばしていくためには、一学級の生徒数を減らすことが必要です。

一五年以上にわたる「ゆきとどいた教育を!全国三千万署名運動」では、のべ三億人以上の署名が集まり、「今すぐ三〇人学級を!」の声は大きなうねりに。こうした声に押されて、多くの府県で少人数学級導入を決め、高校でも導入の動きがはじまっています。

父母が不況に苦しむ中、増大する一方の子どもの教育費に、「父母負担の軽減」を望む声は切実です。子どもたちが安心して高校に通え、充実した高校生活を送れるよう、ごいっしょにとりくんでいきましょう。
保護者の声2

(昨年のアンケートハガキから)

○山科区にすんでいるのに、なぜ「自転車+地下鉄+徒歩」で約1時間かけて通わなければならないのか、とても疑問に思います。地元の高校の定員を増やすなど、私達の身になって考えて欲しいです。    〔鴨沂高校〕
○なぜ今のような学校選びの制度になったのか。以前のように地域で校区があってもよいのでは。今の制度のおかげで、子どもは自転車で50分かけて通学することになってしまった。子どもの友だちも木津・田辺・八幡といった遠い学校に通っている。   〔南八幡高校〕

Page … / 1 2 3 4 5 6
このページのTOPへ